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バーゼル新作時計見本市、速報 第2弾






 記録的な輸出が続いた最盛期が過ぎ、スイス時計産業は今、進むべき道の模索の時期を迎えている。10万人もの人々で賑わった2017年のバーゼルワールドにも、そうした軌道修正の空気が色濃く感じられた。ここ数年「買い手市場」、つまりユーザー目線での時計づくりへと転換していると言われるが、今年の新作を見て、ますますそれを痛感したのだ。
 まずはコストパフォーマンスの重視。納得できる価格で、それ以上の価値を感じられる新作が豊富だった。一方で受け入れやすい、時計らしさを強調したデザインも目立ったが、その最たるものはヴィンテージ・スタイルや歴史的モデルの復刻だろう。これは、懐かしいと感じる世代向けであると同時に、若い世代に時計本来のかっこ良さを改めてアピールしようという狙いも垣間見えた。最先端のスマートフォンと伝統的な時計の「ふたつ持ち」が、今後、若い世代の洒落者像になるのかもしれない。
 そう考えると、他にも見えてくることがある。それは、ドレスウォッチ、スポーツウォッチを問わず、時計がユーザーの多様な好みや自己表現にフィットするデザインやセンスを今まで以上に求められる時代になったということだ。今年のバーゼルで発表された各ブランドの新作は、そんなユーザー目線に則って、ディテールの洗練、素材や色の巧みなアレンジが実に際立っていた。
 機械式時計は、特別な機構や稀有な技法、高度な技術力を研ぎ澄ませる一方で、各ブランドが持てる力を結集し、より個性的で今の時代にマッチしたスタイルを競う時代に突入したのだ。


2017年7月号掲載

第2弾 44ブランドの注目モデルはコレだ!


今年、エンジン編集部が、世界最大の新作時計見本市「バーゼルワールド」の会場の内外で、 1週間をかけて訪問した時計ブランドは計65。 そこで見てきた500本以上の新作の中から、編集部が自信を持ってオススメできる51本を紹介します!
 
 
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