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クロノグラフとSUVの雄、タッグを組む!


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時計とクルマの“パイオニア”が生み出した2つの名品

1969年、初代レンジローバーが発表された同じ年、機械式クロノグラフ・ムーブメント
「エル・プリメロ」は産声を上げた。以来48年、トップ・ブランドとなった両者が満を持してコラボを発表。
その第1弾は、最新素材をケースに使った気品にあふれるクロノグラフだ!
文=柴田 充 写真=江藤義典

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 スイス時計屈指のクロノグラフであるゼニスの「エル・プリメロ」と、英国の誇るラグジュアリー・オフローダー「レンジローバー」。そのコラボレーションは意外に感じるかも知れない。だが両者は奇しくもある接点で結ばれていた。それは1969年に発表されたということだ。
 さまざまなカウンター・カルチャーが表出する70年代の前夜、両者はその時代も先駆けたのだろう。
 毎時3万6000振動を誇る、世界初の一体式自動巻きクロノグラフ・ムーブメントと、圧倒的な走破性とゴージャスな乗り心地を両立した世界初のラグジュアリー・オフローダーは、今日のハイビート・クロノグラフとSUVを導き、半世紀近く経ったいまもトップで牽引する。
 時計とクルマというジャンルが異なっても、両者は呼応したのだろう。誕生から3年後、探検家ジョン・ブラッシュフォード=スネルはコロンビアとパナマの境界にある湿原・原生林地域ダリエン・ギャップの横断に挑んだ。その時、スネルが腕にしたのはまさにエル・プリメロであり、乗り込んだのは初期レンジローバーだったのだ。そしていま再び両者は向かい合った。
 最新鋭のレンジローバー、SVオートバイオグラフィーは、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・オペレーション部門にあるSVOが専用設計・開発し、レギュラー・モデルよりも200mm延長されたロングボディに550馬力の圧倒的なパワーを秘める。リアシートに至っては、まるでストレッチ・リムジンを思わせる快適な空間が広がり、これぞ究極のラグジュアリー・オフローダーだと感じさせるのだ。
 一方、エル・プリメロ レンジローバー スペシャル エディションは、そんなゴージャスなシートと仕様を統一したパンチング・レザーのカーフ・ストラップに、マットブラックのケース&ダイアルはレンジローバーのタフネス感漂うブラック・シャシーに通じる。洗練されたスタイルからは、ひけらかさずとも真価が滲み、現代のラグジュアリーのあり方が伝わるのである。
 両者に共通するのはそんなスタイルであり、革新性である。そしてそれを生み出す自由な創造性だ。
 折りしもローンチ・イベントでは、ヨーロッパに拠点を置く書道家アーティストのMaaya Wakasugi氏によるライブアートが披露された。ステージに設置された書を背景に、レンジローバーのボディのサイドパネルと、エル・プリメロのケースをモチーフにホイールに見立てたオブジェへ筆を進めていく。完成したアート・ピースには、疾駆するスピード感と常識を覆す自由な精神が貫かれていた。それはとりもなおさず、今回のコラボレーションを象徴したのである。
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RANGE ROVER
レンジローバー
SV オートバイオグラフィー

グラファイト・アトラス仕上げの専用フロントグリルに、大径のブレンボ製キャリパーが走りを予感させる。車内は一転、リラックスした空間に。上質なレザーシートはゼニスのコラボ・モデルのストラップのモチーフにもなったパンチング仕様だ。5DOHCスーパーチャージドV8搭載。


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