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計測技術の最先端ブランドが世に問う、歴史に裏付けられた“不変”の美学


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ELEMENTUM TERRA エレメンタム・テラ オールブラック
「エレメンタム」は、都会にいても常にフィールドを感じさせてくれるスタイリッシュなプレステージ・デジタル・スポーツ・ウォッチだ。その内部にはもちろんスントが培ってきた計測技術が満載されている。3種類あるコレクションの中でも「テラ」はアラーム、高度計、気圧計、コンパスなどトレッキングをテーマにしたサバイバル機能を備える。8万9250円。

M-311(1936年/右)
化粧箱のワセリンをケース内に充填するアイディアが生んだファースト・モデル。その卓越した性能から、1939年にソ連がフィンランドに侵攻した際、フィンランド軍に正式採用された。その精度と耐久性から今なお採用されている。



チャレンジし続ける“男”の腕に


1936年、フィンランドに生まれたスントは、軍にも正式採用されたタフなコンパスに端を発した計測機器ブランド。 極寒の地を守る軍隊から限界に挑む冒険家まで、多くの人命を救ってきたその歴史とノウハウ、そして“機能最優先”という創業時からの信念は、最新の腕時計タイプのコンピューターにしっかりと受け継がれている。
文=柴田 充 写真=近藤正一 スタイリング=西村眞澄/スント(年表内)



 エンジニアであり、オリエンテーリング選手でもあったトーマス・ヴォホロネンは、競技中に安定しないコンパスの針にいつも悩まされていた。そんなある日、これを改良するべくケース内にワセリンを入れてみた。この何気ないアイディアは、コンパスの歴史を大きく変えることになる。1936年に彼が考案した世界初の液体注入式コンパスは特許を取得する。75年以上におよぶスントの歴史はここからはじまった。
 スントのコンパスは極寒下でも圧倒的な性能を発揮、フィンランド軍に正式採用され、多くの兵士を守ることになった。その技術を応用し、50年代にはマリン・コンパスへとフィールドを広げ、1965年には世界初のダイビング専用コンパスを発表する。かのジャック=イブ・クストーも愛用したコンパスの成功により、スントは陸と海を制覇したのだ。
 70年代を迎え、世界的にアウトドアへの関心が高まると、冒険家やプロ・アスリートなどによって磨かれたスントの性能や信頼性は広く一般にも認知されることとなり、スントは世界のトップ・ブランドとして飛躍していく。デジタルやコンピューター分野にも進出し、87年には世界初のダイブ・コンピューターを開発。スントは2度までもダイビングの世界に革命をもたらしたのだ。
 スントの歴史は計測機器の進化だ。それは自然と向き合う技術革新であると同時に、人々のライフ・スタイルを常に反映してきた。その伝統はいまもエレメンタムへと受け継がれる。その腕に映し出されるのは未知への憧れとチャレンジなのである。

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ELEMENTUM TERRA エレメンタム・テラ オールブラック
「エレメンタム」は、都会にいても常にフィールドを感じさせてくれるスタイリッシュなプレステージ・デジタル・スポーツ・ウォッチだ。その内部にはもちろんスントが培ってきた計測技術が満載されている。3種類あるコレクションの中でも「テラ」はアラーム、高度計、気圧計、コンパスなどトレッキングをテーマにしたサバイバル機能を備える。8万9250円。

M-311(1936年/右)
化粧箱のワセリンをケース内に充填するアイディアが生んだファースト・モデル。その卓越した性能から、1939年にソ連がフィンランドに侵攻した際、フィンランド軍に正式採用された。その精度と耐久性から今なお採用されている。
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ELEMENTUM VENTUS エレメンタム・ヴェンタス ホワイトラバー
ヨットマンの必需品、セーリング・ウォッチの「ヴェンタス」は、ヨット帆走に重要な天候の予測に加え、ナビゲーション用コンパス、レース・スタート用のカウントダウンタイマーなどの機能を備える。文字盤の上半分に備えた気圧計は12時間の気圧変化をグラフで表示し、ひと目でその動きが読み取れるほか、時刻の下に最新の気圧値も表示する。9万2400円。

K-12(1953年/奥)
1953年に製造されたスント初のマリン・コンパス。当時スントは従来の軍用やオリエンテーリング用コンパスに加え、海の分野にも進出。戦後のプレジャーボート・ブームの復活とともに高く支持され、大ヒットとなった。





※価格は雑誌掲載当時のものです。


2012年5月号掲載



 
 
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予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



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