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円熟期を迎えたポルシェ・マカンの魅力を再検証する。


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円熟期を迎えたポルシェ・マカンの魅力を再検証する。

カエルの子はカエル。

大成功を収めたカイエンに続く、ポルシェSUVの第2弾として登場したマカン。機能面で見れば、ポルシェの源流である911とは多くの部分が異なるものの、乗ってみるとこれが「やっぱりこれもポルシェ」と思わせるものなのだ。
文=新井一樹(本誌) 写真=郡 大二郎

 1948年に356の1号車が誕生して以来、70年に亘って多くの人たちに愛されてきたポルシェ。その魅力を語り始めたらひと晩でも足りない。

 ちょっと盛り上がったフロント・フェンダーの峰の先に2つの大きなヘッドライトを備えた、いわゆるポルシェ愛好家たちからは親しみを込めてカエル顔とも呼ばれるスポーティなのにちょっと可愛げもあるフロント・マスクをはじめとするポルシェ独特のデザインに心を奪われる人は少なくないだろう。

 また、出力だけでなく音や回転フィールにまでこだわりしっかりと調律されたパワートレインや、クルマ好きならずとも運転するのが楽しくなる秀逸なシャシーに"ポルシェの神髄"を感じる人は多いに違いない。

 そんな数あるポルシェの魅力の中で私がもっとも心を惹かれるのは、緻密さとダイレクト感である。
 私が初めてポルシェに乗ったのは二十数年前、車種は993型の911だった。人生初のポルシェ体験では、もちろん高回転で"シャンシャン"というエグゾーストを響かせながら回るフラット6も、リア・エンジン後輪駆動独特のちょっと危うさを感じさせながらも狙い通りにラインをトレースできるシャシーにも感心した。
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 しかしそれ以上に、想定された以外の"遊び"を持たないステアリングやペダル、シフト・レバーといった操作系の緻密さや、まるで手や足、そしてお尻が直接路面とコンタクトしているのではと錯覚するほどのダイレクト感に感心を通り超えて感動したのをいまでも覚えている。

「これがポルシェなのか」と。

 それ以降、多くのポルシェに試乗する機会を得たけれど、どのモデルにも993と同じような緻密さやダイレクト感が備わっていた。それは911ターボやGT3などポルシェの頂点に立つモデルだけでなく、718ケイマン&ボクスターも変わりはない。もちろん、このマカンもだ。



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前席は調整代が大きく、一番下ではスポーツカーのようなポジションになり、上にすれば小柄な人でも十分な視界が得られる。


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