ついに4輪駆動を選択。
「500馬力を超えるモデルはヨンクにする」というM社の公言どおり、600psの大台に乗った新型M5は4輪駆動で登場した。
文=新井一樹(本誌) 写真=小野一秋、BMW AG
フランクフルト・ショウでデビューした新型M5が東京ショウに出品され、日本での受注開始が発表された。
新しいM5最大の特徴は4輪駆動の採用だ。5シリーズと同じアクティブ・オンデマンド式の4WDをベースにM社独自の制御システムを組み合わせることで、公道でもサーキットでもMモデルに相応しい卓越した性能を発揮する4輪駆動を実現したという。ちなみに、走行モードを切り替えることで2WD、つまりFRでの走行も可能になっている。また炭素繊維強化樹脂製のルーフや軽量エグゾースト・システムなどを取り入れることで軽量化。4WD化や安全装備の充実などが行われているにもかかわらず、欧州仕様の車重は先代よりも軽くなっている。
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先代と同じ4.4ℓV8ツインターボを搭載するが、新型ターボの採用などにより、出力は600ps/76.5kgmへと先代に対して40ps/7.1kgm向上。また変速機はデュアルクラッチ式7段自動MTから8段ATへと刷新された。
価格は先代の最終型よりも140万円ほど高い1703万円。ステアリングの位置は左右どちらも選べる。納車は2018年4月開始予定。また赤いマット仕上げの専用色をまとった世界限定400台のファースト・エディションも日本に導入されることが発表された。こちらは1864万円(いずれも税込)で、日本の割り当ては5台のみとなる。
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