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最終回:心優しき恋女房、編集部を去る。


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全長x全幅x全高=4330x1790x1490mm。ホイールベース=2610mm。車重=1310kg。スペック上では非力に見える120psの1.6リッター直4DOHCエンジンは意外にも高速志向。4ATを介してCセグ最大級の体躯を滑らかに堂々と巡航させ、交通をリードすることすら可能だ。



新車価格 256万円
導入時期 2011年8月
走行距離 7248km

“華”より“団子”


DS3をリポートした担当者が、「DS」と「C」を
比較するべく就役したC4セダクション。7カ月に
わたったその長期リポートがついに大団円!
文=中村光宏(本誌)


最初からC4好きだったのは担当者の愛犬たち。DS3よりも開放的な室内と大らかな走行フィールがお気に召したようで、DS3では眠らなかった高速走行時もいつもグッスリ。しばらくはさびしがりそうだ。
 昨秋まで担当したDS3を返却したその足で、初めてC4に乗り込んだ時のことは今でも鮮明に覚えている。というのも5分前まで乗っていた、インパネ回りやボディとルーフ、ホイールの独特な色使いとエッジの効いたデザインなどで、乗り込む前から全身全霊をかけてドライバーの目を楽しませようとしてくれるDS3と比較すると、C4はあまりに地味で、とても素っ気なく感じたからだ。C4セダクションの車両価格は256万円。DS3シックの249万円とほとんど変わらない。これが数時間の試乗であったなら、「買うならDS3」という結論を、安直に出してしまったに違いない。
 しかし、C4の巻き返しはすぐにはじまった。ステアリングのセンター部に配された各種の操作系や左右で温度を変えられるデュアル・エアコンは、いずれもじつに便利な装備だ。メーターの照度調整までをもワンタッチででき、視線移動をしないぶん安全面でもこの上ない。
 座り心地も上々のシートは、フロント、リアともに座面長も幅もたっぷり。長距離移動で腰にくるようなことがない。ヘッド・クリアランスも圧倒的。ガラス面積も大きく車内はいつも開放感に満ちていた。
 乗り心地もステア・フィールも、DS3のそれよりも洗練されていた。同じ1.6Lエンジンを搭載するが、100kg以上重いにもかかわらず高速でも遜色ないばかりでなく、安定性もしなやかさも上だった。
 クラス最大、380リッターのカーゴ・スペースもC4の魅力だ。先月号で報告したが、150リッターの巨大なクーラー・ボックスをあっさりと飲み込んだ時には、担当者も驚かされた。
 無理な注文を黙々とこなし、気づくといつもそばにいてくれる心優しき恋女房。C4はそんなクルマだ。ひと目で恋に落ちるDS3が“華”ならばC4は“団子”。そのうまさは食べてみなくてはわからない。

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左の写真は、慎み深いC4の数少ないハイライト。かなり細かく色調調整ができるブルーのメーターは、深夜の帰宅時の密かな楽しみ。クールな色に癒されました。
 
 
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