34号車 MAZDA ROADSTER NR-A
新車価格:230万円
導入時期:2007年3月
走行距離:2万660km
ENGINE RACING TEAM REPORT 2010
最後まで歯車が噛み合わなかった1年。
故障続きもあって低迷を続ける34号車。
ギアボックスを交換し、最終戦に臨んだが…。
文=村上 政(本誌) 写真=神村 聖
2010年のパーティレースでの戦績を振り返ってみると、5月5日の第1戦が予選11位、決勝7位。7月25日の第2戦が予選11位、決勝8位。9月4日の第3戦が予選11位、決勝11位と、まったくいいところがなかった。もちろん、ドライバーの力量不足が一番の問題なのだろうが、それに加えて、機械的なトラブルが次々と34号車を襲ったことも、低空飛行の原因になっていたと思う。
第1戦と第2戦では、クラッチの不調に悩まされた。熱を持つと切れも繋がりも悪くなり、2速から3速へ上げる時に、入りにくくなってしまう。第3戦を前にしてケースごと全交換を行ない、繋がりは抜群に良くなったが、2速から3速への入りが悪いのは変わらなかった。
そのほかサスペンションのセッティングもすべて見直し、ようやく調子が上向いてきたのは11月に入ってから。が、好事魔多し。筑波2000で1分10秒を切るタイムが出るようになったところで、またしてもトラブルに見舞われた。今度はギアボックスが完全に壊れてしまったのだ。新品が手に入らず、中古品と全交換。ギアボックス交換はこれで2度目だ。
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修理を終えたのが第4戦の前日。慣らしで走ったところ、1分10秒フラットを連発し、これは行けるかも、と期待に胸ふくらませて迎えた11月21日。しかし、フタを開けてみれば予選の結果はまたしても定位置の11番手で、「ずっと1がひとつ多かったね」とレース仲間に声をかけられてガックリと肩を落とした。
ギアボックスのことにばかり気を取られて、タイヤをおろそかにしたのがいけなかった。レース用に取っておいた中古タイヤに当日履き替えたところ、気温が上がらなかったこともあり、まるでグリップせず、皮ムキもできないままに予選を終えてしまったのだ。
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ようやくグリップが良くなったのは、15周の決勝レースが終わる頃。ベスト・ラップを出したのは14周目。スロー・スターターにもほどがある。結果は10位でチェッカーを受けた。
最後まで歯車が噛み合わない悔いが残る1年となったが、第4戦の終了後、主催者から、2月20日に袖ヶ浦フォレスト・レースウェイでパーティレースの特別戦を開催することが発表された。スプリントのほか耐久レースもやるという。今度こそ起死回生を目指したい。
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