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これから日本にやって来る! その(4) マゼラーティ・グラントゥリズモ S


MASERATI GRANTURISMO S
MASERATI GRANTURISMO S
マゼラーティ・グラントゥリズモ S






4.7リッター+トランスアクスル!


1年前、グラントゥリズモがAT仕様のみでデビューしたのにはわけがあったことが明らかになった。
マゼラーティはそのトランスアクスル・モデルをブランドの頂点にすえるべく、入念に開発していたのだ。
写真=望月浩彦



 一見、ちょっと悪ふうに装いを改めただけかのように見えるこのマゼラーティ・グラントゥリズモは、いわば真打ちである。このSは、既存モデルと同じくウェット・サンプ式のV8ながら、排気量を拡大して4.7リッターとし、さらにリアアクスル直前配置のトランスアクスル式ロボタイズドMTを組み合わせるハードコアな仕様だ。
 最高出力は35ps増しの440ps/7000rpm。最大トルクも50kgm/4750rpmに達する。6段トランスアクスルはマニュアルとオートの基本モードそれぞれにノーマルとスポーツのプログラムが選択でき、さらにマニュアル+スポーツ時に限って、各種パラメーターが条件を満たすと、5500rpm以上の回転域でスロットル開度80%超でのシフト・アップ時に限って、並列処理プログラムが稼動し、変速時間を極端に短くするMCシフト・モードが作動する。積雪路面などで使うアイス・ポジションも用意されるから、6種類のモードを選べることになる。トランスアクスル・レイアウトの採用によって前後重量配分は前47%、後53%となり、機械式LSDの採用とあいまって十全なトラクション性能が発揮されるとマゼラーティは言う。
 シャシー・セットアップも専用となり、ザックス製の減衰力固定レート・ダンパーが使われるローダウン・サスペンションとされている。
セカンド・マフラーは新開発。
セカンド・マフラーは新開発。アクチュエターを使って流路を切り替え、排気音を演出するためのものという。エグゾースト・パイプは左右それぞれ2本だしだが、長円断面のエンドカッターで1本ずつにまとめられる。音にも期待大。
 つまるところこれは、アルファ8C開発で得たノウハウの転用によって仕立てられたモデルなのである。
 最高速度は295km/hに達するというから、量産モデルとしては史上最速のマゼラーティとなる。



マゼラーティ・グラントゥリズモ S
Sはグラントゥリズモ・シリーズでは初めてトランスアクスル・レイアウトを採用するモデル。スポーティネスと快適性の両立を標榜する既存モデルと異なり、Sはパフォーマンスと運転の喜びを優先したとマゼラーティは説明する。それを強調するかのように、コラム固定式のシフト・パドルはフェラーリのそれのように大型のものとされている。前ブレーキはブレンボと共同開発した鋳鉄リングとアルミ・ハブを一体鋳造したディスクに6ピストン・キャリパーを組み合わせる。


MASERATI GRANTURISMO S
MASERATI GRANTURISMO S



(2008年6月号掲載)
 
 
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