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ポルシェ・パナメーラの最スポーティ・モデル、GTSに乗る。


Porsche Panamera GTS
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Porsche Panamera GTS/ポルシェ・パナメーラ


ほとんどスポーツカー。


パナメーラ・シリーズ最後のモデル、GTSが日本上陸。
その驚異の走りを、梅雨の雨空の下で満喫した。
文=村上 政(本誌) 写真=望月浩彦


 日本上陸ホヤホヤのパナメーラGTSに試乗する機会を得て、まず最初に思ったのは、「しまった、HOT100に入れ忘れた」ということだった。率直に言って、私の基準で言えば、これはHOT3に入ってもおかしくない傑作である。私のHOT1はポルシェ・ボクスターで、HOT2が911カレラSだから、その次。スポーツカー2台の後を追うカッコウになるが、実際のところ、パナメーラGTSは、ほとんどスポーツカーと言っていいくらいの、ほぼ完璧なスポーツ・サルーンだと思った。
 コクピットに収まった瞬間から、ドライバーはいつもと違う高揚感に包まれることになる。アルカンタラを上手く配したシートやステアリング・ホイールが、否が応にもスポーティな気分を高めるのだ。そして30ps増しの430psまでチューンナップされた直噴4.8リッターV8に火を入れ、低音の迫力あるエグゾースト・ノートを聞いて走り出した瞬間、今度はスポーツカーと同じ緊張感が走ることになるだろう。ステアリングの操舵感もペダル類の踏み応えも重めで、ボディの動きも、いかにもポルシェらしい硬質感を持っている。もっといえば、911の乗り味に通じるものが、このパナメーラGTSには間違いなくある。

Porsche Panamera GTS
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Porsche Panamera GTS
Porsche Panamera GTS
インテリアの基本デザインはほかのパナメーラと共通ながら、素材に違いが見られる。レザーのほかにアルカンタラを多用し、ボディ同色のスティッチを上手く使ってスポーティを演出する。


デート・カーとしても使える乗り心地
 ノーマルより15mm低められた足はもちろん硬めだ。しかし、エア・サスペンションを標準装備していることもあって、乗り心地はまったく悪くない。張りがあって、入力を一発で受け止めると同時に、とりわけ超高速の領域で驚きのフラット感をもたらしてくれる。コンフォート・モードはもちろん、スポーツでも十分にデート・カーとして使えるレベルだ。
 試乗車にはオプションのPDCC(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール)が装着されていたこともあり、山道を走ってもロールがほとんど感じられず、その点ほかのパナメーラとはまるで違っていた。1960kgもあるとは思えないほど切れ味のいいハンドリングは、スポーツカーさながらだ。
 エンジンは決して軽く吹け上がるというのではなく、むしろ重く大きな粒がはじけるようにしてトルクを伴って盛り上がり、ボディを力強く前に押し出していく感じだ。4WDの恩恵もあって雨の高速道路では敵なし。パナメーラ・ターボから移植されたブレーキの効きも抜群だ。思えば、この走りがサーキットでも十分に通用することを、1月にスペインで開かれた国際試乗会で私は確認していたのだ。それなのにHOT100選考時には失念していたとは、しまった!

Porsche Panamera GTS
S/4Sの4.8リッターV8をチューンナップしたエンジンは、430ps/6700rpmと53.0kgm/3500rpmを発生。最大許容回転数は400rpm高い7100rpmとなる。リア・スポイラーはターボと同じ4分割式。車両本体価格=1554万円。

Porsche Panamera GTS
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Porsche Panamera GTS/ポルシェ・パナメーラ



(2012年8月号掲載)
 
 
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