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日産ジューク(179万250円)VSフォルクスワーゲン・クロスポロ(260万円)


日産ジューク(179万250円)VSフォルクスワーゲン・クロスポロ(260万円)
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(右)NISSAN JUKE
●コンセプト・カーもかくやの姿。
●1.5リッター自然吸気直4(114ps)+CVT。
●今のところ前輪駆動のみの設定。
●2仕様で169万500円と179万250円。

(左)VOLKSWAGEN CROSSPOLO
●あっと驚く大変身で目を引く姿。
●1.2リッター過給型直4(105ps)+7段DSG。
●ポロと同様の前輪駆動仕様のみ。
●1モデルのみで車両価格260万円。



日独、オシャレ・スモール・クロスオーバー対決!


この2台を前に、「見た目じゃないのよクルマは、あっは〜ん」とは歌えない。
ビジュアル・インパクト命の2台に乗って比べて、ムとサは驚いたのだった。
話す人=村上 政(ム)+齋藤浩之(サ)、ともに本誌 写真=小野一秋


 朝4時、房総半島館山道の終点、富浦に集合。クロスポロに乗ったムラカミ(以下ム)は、不覚にも10分遅れた。ジュークに乗って5分前に到着したサイトー(以下サ)は小野カメラマンとカブトムシを採っていた。小野カメラマンが大型のオスを1匹捕まえた。かくして夏の1日、早朝より2台を乗り較べた。

 日産ジューク、驚くほどいいクルマだった。とにかく脚がいい。
 どっしりと骨太な感じで、ルノーみたいだと思った。今月号の特集「ホット100」の1位に輝いたルーテシア・ルノー・スポールの脚にも通じるものがある。富浦でクロスポロから乗り換えて走り出した時、あまりにいいんで、「エーッ」と声をあげちゃった。見かけの印象とはまるで違う。デザイン・コンシャスなだけじゃない走りのクルマだった。
 同感。走り出すと感動する。ボディの姿勢は終始フラットで、ノーズ・ダイブもなければテール・スクオットもない。ロールは軽微。スッキリとしたソリッド感があって、重厚ななかにも軽やかさがある。いうことなし。タイヤもいい。
NISSAN JUKE
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NISSAN JUKE
予断を裏切る走りのよさ。 見切りのわるさに注意。
見ようによっては奇天烈な趣さえあるジュークはしかし、走りだした途端にその真っ当で洗練されたシャシー性能に驚かされるクルマだ。走りの質感は高級とさえいえる域に達している。キャパシティはいかにも高そうで、倍の200ps級のパワーを送り込んでも十分に許容してみせるに違いない。しかし、そのせいで、実際には1.5リッター級としては十二分な仕事をするパワートレインが相対的に細く感じられてしまい損をしている。脚に余裕がありすぎるのだ。ジュークを運転する上でひとつ欠点があるとすれば、鼻先がどこまであるのか把握しにくいことだろう。
 ホメるねぇ。ちなみにタイヤは横浜デシベルの17インチだった。ところが、問題は最初の印象が長続きしないこと。慣れてくるに従って、アラが見えてくる。
 ええっ!?
 たとえば、電動パワステのフィールのなさ。
 まったくないわけではない。薄いだけ。ステアリングを握らなければいい。指を添えておくだけ。そうすればフィードバックを感じ取れる。
 ふ〜ん。では、CVTのなんとも思い通りにならない、ダイレクト感のなさはなんとかならないものか。
素晴らしくスムーズで、健康的なトルクを全域で発揮し続けるHR15DEエンジン
素晴らしくスムーズで、健康的なトルクを全域で発揮し続けるHR15DEエンジン。
 パワートレインの制御プログラム「ドライブモードコントロール」のノーマル・モードを選んで、適宜オーバードライブ・ボタンをオン/オフしてやると、いい感じになる。ODオフにすれば、エンジンの回転がある程度上がって、ピックアップがよくなるから。エコ・モードとスポーツ・モードは「帯に短し、たすきに長し」の感があることは認める。脚のよさに気をよくして元気よく走ろうとすると、パワーがもっとあったらなぁ…とは確かに思うけど。
 エンジンは悪くないでしょ。
 1.5リッター自然吸気の直4は、下から上までフラットに健康的なトルクが出ている。回転もトップエンドまでスムーズ。途中、4気筒特有の2次振動の高まりを感じることもない。トヨタの4気筒よりイイ。
 そんなにイイというほどでもない。フツーのエンジンだと思った。
 そういうのがなかなかない。
 ポロのエンジンがあるじゃない。
 あれは過給器がついている。価格も260万円する。
 ジュークは179万250円だけど、オプションだけで約65万円分ついていて、テスト車はおよそ245万円。
 ポロだってナビの31万円を足せば、291万円。高い!

素材の質感は価格なりだけれど、細部造形や、大胆な色使いが華やぎを添える
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NISSAN JUKE
素材の質感は価格なりだけれど、細部造形や、大胆な色使いが華やぎを添える。
(左)大人が過ごすのに必要十分な条件を満たしている後席。頭上空間だけは少なめ。(右)サイズもしっかりととってあって、居心地のいい前席。アイポイントは高い。



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