フル・モデルチェンジしたミニ・コンバーチブルに乗る |
MINI COPER S Convertible
正常進化! 2月にヨーロッパでデビューしたあたらしい屋根開きミニが早くも日本に上陸。 旧型クーパーS コンバーチブルを愛用する本誌記者が、新旧を乗り比べた。 文=数藤 健(本誌) 写真=望月浩彦
中央道河口湖インターを出てすぐの、スバルラインの駐車場で新型クーパーSコンバーチブルに乗り込む。後退しようとして、リアのガラスごしにクルマの後ろがよく見えることに気づく。旧型は固定式のロールオーバー・バーにさえぎられて、幌を上げていると後方視界がとても悪かった。しかし金属バーが格納式になった新型は、バックがラクにできる。
早朝のスバルラインには、私が家から乗ってきたペッパー・ホワイトの旧型とダーク・シルバーの新型、2台のミニ・コンしかいない。それをいいことに、新型を30km/h以下で走らせながら、室内灯の奥にあるトグル・スイッチを手前に引いて屋根を開ける。走りながら屋根を開閉できるのは便利だし、気分がいい。完全に停止していないと幌の上げ下げができない旧型のオーナーにとって、ちょっとうらやましい機能だ。 幌を閉じた状態から屋根の前半を最大36cm(実測値)スライドさせた“サンルーフ”全開状態までは約6秒、そこから完全に幌を下ろすまでは約16秒かかる。通算22秒少々で、幌がボディの外に残るクラシックなオープンカー・スタイルが完成する。 スピードを上げる。オプションのウィンド・ディフレクターがついていることもあり、左右の窓を上げていると風の巻き込みはごく少ない。薫風がアタマの上をそより、となでていく。Aピラーが立っており、フロント・スクリーン上端が顔から遠い位置にあるため、開放感は抜群だ。 西湖湖畔にたたずむ新旧屋根開きクーパーS。
ロールオーバー・バーが格納式になり、トランクのヒンジが内側に隠された手前の新型のほうが後ろ姿がスッキリしている。 バーは車両が横転の危険性を感知すると0.15秒で飛び出す。 MINI COPER S Convertible
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