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フォードのSUV3台にオフロードで乗った!


FORD SUV/フォード SUV
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フォード SUVライナップ
エクスプローラー・スポーツトラックV8リミテッド(498万円、限定80台)。
全長×全幅×全高=5370×1870×1840mm。ホイールベース=3315mm。4.6リッターV8の最高出力は296ps/5750rpm、最大トルクは41.5kgm/4000rpmで、6ATを介して4輪を駆動する。4リッターV6を搭載するXLT(398万円)は、最高出力213ps/5100rpm、最大トルク35.1kgm/3700rpmで5AT。
エクスプローラーV8エディバウアー(525万円)。
全長×全幅×全高=4930×1870×1835mm。ホイールベース=2890mm。車重=2230kg。4.6リッターV8と6ATはスポーツトラックと同じ。ほかに4リッターV6のXLT(430万円)と豪華バージョンのV8リミテッド(580万円)がある。
エスケープ・リミテッド(325万円)。
全長×全幅×全高=4480×1845×1755mm。ホイールベース=2620mm。車重=1600kg。3リッターV6の最高出力は203ps/6000rpm、最大トルクは27.0kgm/4700rpmで、4ATを介して4輪を駆動する。2.3リッター直4のXLT(255万円)もある。






見直しました。


フォード・ジャパンがSUVの主力車種3台を伊豆のモビリティ・パークに持ち込んで、
オフロード体験試乗会を行った。
文=塩澤則浩(本誌) 写真=阿部昌也

アメリカ・フォード 

 フォード・ジャパンは08年からモンデオやフォーカスなどのヨーロッパ・フォード車の取り扱いをやめ、アメリカ・フォード車に絞った販売方針を打ち出した。マスタング、エスケープ、エクスプローラー、エクスプローラー・スポーツトラック、そして今春、リンカーン・ブランドのイメージリーダーとして導入されたナビゲーターがそのラインナップである。なかでも販売の主力となるエスケープ、エクスプローラー、スポーツトラックの3台をオフロード・コースで試す、というのが今回の試乗会の主旨だが、これがむちゃくちゃ面白かった。
 伊豆のモビリティ・パークと言えば、悪路走破性の高いクロカン4駆の試乗会ではおなじみのコース。クルマ1台がすっぽり入るV字溝やふたコブ山、ジェットコースターのような急な上り下り路に巨大なシーソーまである。助手席にインストラクターが同乗するが、何をやってもいいというフォード・ジャパンの太っ腹なはからいもあって、思い切り楽しませてもらった。
 はじめに乗ったのは4.6リッターV8を搭載するエクスプローラー・スポーツトラック。リアに荷台を背負ったエクスプローラーのストレッチ版だ。5.37mの巨体からしてさぞや難儀するだろうと思ったらさにあらず。ホイールベースが3.315mもあるのでふたコブ山の頂点を越える時に一瞬亀の子状態になるが、それもおかまいなし。1輪でもトラクションがかかっていれば、ガリガリと地面を削りながら豪快に越えてしまう。
 驚いたのは急坂の上り下り。スポーツトラックに限らずフォードのSUVはヒルストップやヒルディセントなどのハイテク・ブレーキ・システムを持たない。坂を前に怯んでいると、助手席のインストラクターが「ドライバーが電子デバイスの代わりをすればいいんです」というアドバイスにびっくり。下りではタイヤをロックさせないように薄いブレーキングを続け、上りの途中でストップした時は、左足でブレーキ・ペダルを踏みながら、右足でアクセルをコントロールする。指示どおりやってみると、意外なほど簡単に出来てしまった。誰もが特別なテクニックなしに難所を克服出来る便利な道具である電子デバイスまかせの時は、上りはともかく下りでブレーキ・ペダルを踏まずにアプローチしていると、尻がムズムズするような居心地の悪さがある。電子デバイスなしで自分でコントロールした今回の方が、正直、安心感があった。
FORD SUV/フォード SUV
エクスプローラー及びスポーツトラックは、牽引を前提に強度を高めたラダー・フレームを採用している。サスペンションは、フロントがコイル・オーバー・ショック付ショート&ロングアームのダブル・ウィッシュボーン、リアがトレーリング・アーム。全車に走行中の車両の安定を監視、コントロールするロール・スタビリティ・コントロール付きの「アドバンス・トラック」を装備する。4WDは、オート、ハイ、ローの各スイッチで路面に合った適切な走行モードが選択可能。エスケープの場合は、トルクを前後50:50に固定するロック・ボタンが備わる。



エスケープもすごい

 全長が短いエクスプローラーになると、さらに機動力がアップする。スポーツトラックだと切り返しが必要だった場所でも問題なし。終始、分厚い低速トルクでガッチリと地面に喰いつくように走る。最後に乗った3リッターV6のエスケープの場合は上り坂で少々コツが必要だった。オンロードでは不足を感じない203psのパワーと27.0kgmのトルクだが、エクスプローラーのようにジワジワ這い上がる芸当はムリ。助走の勢いを生かして駆け上がらなければならない。とはいえ、エスケープを街乗り4駆などとあなどってはいけない。試乗会の最後に用意されていたプロ・ラリー・ドライバーによる同乗走行では、普段は閉鎖されている山岳コースで仰天するような走りを見せたからだ。車重はエクスプローラーより600kgも軽く、動きは軽快そのもの。クルマで走るのが信じられないような山あり谷ありの悪路を全開で飛ばしてもへこたれない走りっぷりには驚くばかりだった。タフでワイルド。フォードのSUVを見直しました。



(2008年11月号掲載)
 
 
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