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ミニ・コンバーティブルに雪のオーストリアで乗る。


MINI CONVERTIBLE
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MINI CONVERTIBLE
ミニ・コンバーティブルのおさえどころ
●フルオープン時の快適性をいっそう追求。
●ロールオーバー・バーはポップアップ式に変更。
●荷室の使い勝手を向上させるルーフエンド・リフトアップ
●日本市場導入はクーパーとクーパーSでこの春。





雪にも、負けず。


ミニのコンバーティブルがフルモデルチェンジした。仕立ての基本はこれまでどおりのソフトトップ式。
本誌記者サイトウが雪のオーストリアから報告する。
文=齋藤浩之(本誌) 写真=BMWグループ・ジャパン



 シャルル・ドゴールとミュンヘンで乗り継ぎを繰り返して乗ったチャーター機が、高度を下げて補助翼を出したころ、窓の外を見下ろすと、そこは真っ白だった。オーストリアのクラーゲンフルト空港は、着陸の瞬間に見た機内モニターの表示を信じれば、標高ほぼ400m。折しも、プチ寒波が襲ってきてパリでも雪のせいで離陸が遅れたりしたけれど、目指す場所にこんなにたくさん雪があるとは思いもしなかった。
 小さな空港に降りて、特設された受け付けカウンターでキーを受け取ると、すぐにそこからホテルまでテスト・ドライブという段取りだった。
 駐車場にずらりと並んだ新しいミニ・コンバーティブルは、ぜんぶ同じ色。イメージ・カラーのインターチェンジ・イエローはちょっとくすんだソリッドカラーの黄色だ。奇抜なようでいて落ち着きのある不思議な色だ。ソフトトップの色は今回、黒だけの設定らしい。
 クルマに近寄ってタイヤを見ると、17インチの高速型スタッドレス(速度レンジが最高240km/hまでのV)だった。雪があることを前提にした試乗会ということか。
快適で素直なクルマ

 雨上がり、じゃなくて雪上がりの路面はフルウェット。こころなしか空気もまだ湿っていて、ここは幌を下ろさずに行こうと決めてスタートしようとしたら、開発陣のひとりが駆け寄ってきて、「ぜひともオープンで行ってほしい」と言う。「新型は“どんな時でもオープン”を信条に開発したクルマなんだ。今日みたいな天気でもきっと快適だから」と、親指を上げてウィンクまでしてみせる。内心、ホントにぃ? と思ったけれど、そこまで言われたら、オープン嫌いの僕でも幌を開けざるをえない。「寒いのイヤだなぁ」と不安を抱きつつも、ヒーターとシートヒーターを強めにセットして出発した。
 驚いた。オープン時の快適性が、じゃなくて、その乗り心地の素晴らしいことにである。しっとりとした落ち着きがある。ふつうのミニよりクラブマンのそれに近い感触だ。
 スタッドレス・タイヤのせいかと思ったけれど、いったん停まってタイヤを見ると、どうやら違うらしい。Vレンジの高速型だけに、トレッドがふにゃふにゃなんてことはない。コンパウンドこそ柔らかめのそれだが、ブロックは大きく、細かい切り込みもたくさんは入っていない。
 だいたい、このクーパーSの標準装着サイズは195/55R16のはずなのに、オプションのひとまわり太い205/45R17がついている。ハイトの低い(フレクショナル・ゾーンの短い)タイヤはコツコツとした突き上げの処理に有利だったりするという事実はあるにしても、拡幅による不利を相殺してなおお釣りがくるほどとも思えない。
MINI CONVERTIBLE/ミニ・コンバーティブル
(上)ソフトトップはこの位置で止めると、開口部の大きなサンルーフ的に使える。開閉はもちろん電動式で手間いらず。
 それに、スタッドレスとはいっても、これもランフラット仕様だ。脚のセッティングが上手い落としどころを見つけたからとしか思えない。コンバーティブルだから、クーパーSとはいっても「カートライクなミニ」たろうと度を過ぎて腐心する必要がなかったからではないだろうか。それと、リアの荷重が増えたことも幸いしているのだろう。  少なくとも乗り心地について、新型コンバーティブルは最良のミニだといって差し支えないと思う。



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