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マツダのSUV、CX-7にロサンゼルスで乗る。


MAZDA CX-7/マツダ CX-7
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MAZDA CX-7



見た目も走りもアグレッシブ!


SUVのようでSUVでない。スポーツカーのようでスポーツカーでない。
それは何かとたずねたら、アテンザ・ベースのSUVとスポーツカーのクロスオーバー、マツダCX-7。
年末の日本発売を前にカリフォルニアで乗ってきた。
文=荒井寿彦(本誌) 写真=柏田芳敬






マイカー率85%

 アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスほど、クルマに特化した都市はないかもしれない。人口1600万を誇るこの全米第2の都市は、市内にほとんど公共交通機関を持たないためマイカー率が85%を超えるという。片側5車線が飽和するフリーウェイの渋滞も有名で、市内を南北に貫く405号線は「世界で最も交通量の多い道路」としてギネスに認定されている。
 そんなクルマの坩堝、ロサンゼルスの路上の主役はSUVだ。ビバリー・ヒルズなどの高級住宅街を有するせいか、特にプレミアム・ブランドのSUVが販売を伸ばしているという。なかでもレクサスRX(=トヨタ・ハリアー)、インフィニティFX、アキュラMDXなどの日本製SUVは、欧州からポルシェ・カイエン、BMW X5、メルセデス・ベンツMLクラス、VWトゥアレグなどのライバルが次々と上陸しても根強い人気があるという。
 トヨタ、日産、ホンダに続けとマツダが満を持して今年5月にアメリカで発売したのがCX-7だ。

アテンザがベース

 車名のCX-7はクロスオーバーの“C”、マツダのスポーツカーに与えられる“X”、大きさを示す“7”を表している。ベースとなったのはアテンザ。アテンザの輸出名は6だ。FFセダン・ベースのSUVという点で、トヨタのカムリとハリアーの関係にも似ている。
 開発コンセプトは「スポーツカー・スピリット」。マツダのDNAである「走る歓び」が注入されており、スポーツカーとSUVのクロスオーバーがCX-7なのだという。
 ニューポート・ビーチの高級ホテル、ハイアット・リージェンシーの駐車場にCX-7は並んでいた。
 「カッコイイじゃないですか!」
 同行カメラマンの第一声だ。
 大きな台形グリルとパンッと張ったフロント・フェンダーによる迫力のある顔はRX-8に似ている。筆者がイカしていると思ったのはサイドビュー。大きく傾斜したAピラー、リア・フェンダーのあたりで跳ね上がったショルダー・ラインにより、背の高いSUVのわりには軽快な印象を与える。贅肉の少ないアスレチックな体つきだ。リアへ回るとロードスターと同様に円をモチーフにしたテールランプと2本の大径テール・パイプが、わくわく「ズーム、ズーム」な気持ちにさせる。
MAZDA CX-7
(上)あまりロールを感じさせずにコーナーを駆け抜ける。
(下)キャビンはリアに向かってやや絞り込まれており、リア・スタイルに安定感を与えている。
2.3リッター直4ターボを搭載

 ボディ・サイズは全長4675×全幅1872×全高1645mm。ホイールベースは2750mm。サイズ的にはトヨタ・ハリアー(全長4735×全幅1845×全高1670mm)に近い。2列シートの5人乗り。エンジンはマツダスピード・アテンザに搭載される2.3リッター4気筒の直噴ターボ。ただし、マツダスピード・アテンザの272psに対し、CX-7は244psにデチューンされている。ターボチャージャーの変更によるもので、低回転域でのレスポンス向上とターボ・ラグの低減を図ったという。
 トランスミッションはMPVに採用されているマニュアル・モード付き6AT。オンロードにフォーカスしたCX-7なので
マツダ CX-7
マツダスピード・アテンザのターボを変更、中低速域のトルクを約10%アップさせたという。
4WDのほか、FFも用意される。4WDシステムはアテンザと同じ。通常はFFだが、電子制御カップリングが走行状況に応じて前後トルク配分を100:0から最大50:50の間で可変する。
 グレードは「スポーツ」、革内装の「ツーリング」、そしてより上質なレザーとディスチャージ・ヘッドランプ、フォグ・ランプなどを備えた「グランド・ツーリング」の3種類。
 今回はFFモデルにしか試乗できなかった。推奨のワインディング・ロードを教わり、シルバーの「グランド・ツーリング」で100km北のハリウッドを目指す。



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