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プジョー308シリーズにSW新登場!


PEUGEOT 308SW/プジョー 308SW
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PEUGEOT 308SW


プジョー 308SW
02年発表の307SWで初登場したプジョー独自のワゴン・コンセプトの最新モデルがコレ。リアはガラスだけでも開く。日本仕様は、140psの1.6リッター直4直噴ツイン・スクロール・ターボ+4AT、右ハンドルのみ。グレードは、ファブリック内装の「プレミアム」と革内装の「グリフ」の2本立て。価格は339万円と389万円。ちなみに、ライバルのゴルフ・ヴァリアント2.0TSI(200ps)は340万円、ゴルフ・トゥーランTSIハイライン(170ps)は329万円。強気の価格設定と評すべきか。
全長×全幅×全高=4515×1820×1560mm。ホイールベース=2710mm。車重=1560kg。



たのしい7人乗りワゴン。


今年5月に日本発売となったプジョー308シリーズに
3列7人乗り、ガラス・ルーフのスタイリッシュ・ワゴンが加わった。
文=今尾直樹(本誌) 写真=小野一秋



気持ちイイ

 河口湖から本栖湖へいたる国道139号線をフツウに走っていて、プジョー308SWはたのしいのであった。富士五湖周辺の夏の終わり。富士の樹海のグリーンがガラス・ルーフ越しに室内に侵入してくる。それがまずもって気持ちイイ。「パノラミック・ガラス・ルーフ」の面積は、先代307SWより27%も広くて、ガラス・ルーフとしては407SWよりも大きいという。室内が明るすぎて眩しいくらい、と思ったら電動サンシェードを閉じる。
 308SWはステアリング・フィールが気持ちイイ。308のパワー・ステアリングは電動油圧式。最近の小型車は電動、つまりモーターによるアシストが主流になっているけれど、プジョーは油圧ポンプをエンジンではなくて電気で動かすことで、エンジン・パワー損失を防ぎ、もって省エネにつとめているのだ。おかげで、ステアリングがじつにしっとりしている。
 重ねて、プジョー308SWはエンジンが気持ちイイ。BMWとの共同開発による1.6リッター直4直噴ターボは、最高出力140ps/5800rpm、最大トルク24.5kgm/1400〜3500rpm。308ハッチバックのプレミアム/シエロと同じユニットである。ステアリング・フィールについても、ハッチバックと同じなのだから、いまさらといえば、いまさらなのである。
 しかるに、308SWはハッチバックよりホイールベースが100mmも長い。全長は225mmも長い4515mmで、3列シートの7人乗りだから、車重は150kgも重い。1560kgもある。たとえば、VWゴルフ・ヴァリアントは2.0TSIスポーツラインの電動ガラス・ルーフ付きで1550kgだから、308SWはそれよりも重い。昔はフランス車というと軽かったのに。
 にもかかわらず、308SWはドライブ・フィールとしては軽やかなのである。これほど軽快でスポーティな味わいのワゴンはなかなかない。ひとつには、しっとりしたステアリング・フィールが独特の軽快感に一役買っているに違いない。BMWとの共同開発による1.6リッター直噴ターボが150kg増をモノともせず、トルキーかつスムーズで、おまけにまろやかな排気音を聞かせてくれることも大いに貢献していると思うのである。
PEUGEOT 308SW/プジョー 308SW
(写真上)テスト車は「プレミアム」。タイヤは205/55R16。銘柄はコンチプレミアムコンタクト2を履いていた。「グリフ」は17インチが標準。
(写真下)BMWとの共同開発による直4ターボ。
PEUGEOT 308SW/プジョー 308SW
(写真中)2列目の座席は3脚、3列目は2脚の独立したシートからなる。やや小ぶり。
(写真下)2列目以降は可変空間。ひとりでシート5脚を取り外すと、運動になる。


多彩なシート・アレンジメント

 乗り心地もイイ。ホイールベースが延びて、車重が増えた分、ハッチバックよりしっとりしている。ハッチバックでも、なかなかしっとりした乗り心地なのに。高速道路は走っていないけれど、ドンガラが大きくなった分、防音材の使用量を増やして、1列目と3列目とでフツウに会話できる静粛性を目指したという。
 308SWは、2-3-2の3列7人乗り。多彩なシート・アレンジメントがウリのひとつである。本栖湖に到着して、リア・ゲートを開けてみる。荷物室は、3列目シートを折りたたんでも、かさばるのでさほど広くない。3列目は独立したシート2コからなっていて、ひとつずつ簡単に取り外すことができる。この段階で、俄然フラットで広いカーゴ・ルームが現れる。
 2列目は独立したシート3席からなっていて、これもひとつずつ全部外せる。2列目シートは3列目シートよりモノがしっかりしていて、その分、単体重量が18.5kgと、3列目のシートより3kg以上重い。
 助手席のシートバックは前に倒すことができる。倒すと、3.1mの長尺モノを入れることができる。なお、3点式シートベルトは当然のようにすべての座席に用意されている。
 もちろんシート・アレンジメントなんてのはエンジニアにとってメイン・テーマたりえない。プジョー308SWの白眉は、世界でも珍しい、ドライビング・プレジャーに富んだ7人乗り、ということにある。あくまでドライバー中心。でなければ、ファン・トゥ・ドライブなクルマはつくれない。個人主義的な7人乗りであることに価値があるのだ。フランス車は自由だ。
PEUGEOT 308SW/プジョー 308SW
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PEUGEOT 308SW



(2008年11月号掲載)
 
 
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