ENGINE online/エンジン オンライン

メルセデス・ベンツ・オール・ラインアップ試乗会報告


メルセデス・ベンツE55AMG
クリックすると拡大
MERCEDES-BENZ E55AMG



「変わるメルセデス」を感じました。


スマート・フォーフォー、SLRマクラーレン(展示のみ)が加わって、
「変わるメルセデス」は日本市場でも感じとれるようになってきた。
文=今尾直樹(本誌) 写真=柏田芳敬



年収10億円以上が7%

 ダイムラー・クライスラー日本(DCJ)の発表によると、昨2004年のメルセデス・ベンツの販売台数は4万3743台と、03年実績をわずかに下回った(前年比-3.5%)。スマートは3214台(-7.3%)、超高級車のマイバッハは37台であった。03年8月から発売を開始したマイバッハは、04年10月に登録台数50台を達成。57と62の販売比率は45対55で62の方が多い。オーナーの年収は、5000万円未満が13%、2億円未満が31%、10億円未満が30%、10億円以上が7%だそう。まるで宇宙の話のようである。
 2004年に商品攻勢にうって出たメルセデス、日本市場では早々にCLS、Aクラスの新型が上陸する。今年は年間を通じて新型車を出していくという。
 オール・ラインアップ試乗会では、スマート・フォーフォー1.3とE55AMG、SLK350、S500Lの4台に乗った。以下、インプレッシブだった順に。


堂々1位はE55AMG!

 堂々1位は、5.5リッターV8スーパーチャージャーを搭載するE55AMG。最高出力476ps(!)、最大トルク71.4kgmのAMGユニット、エンジンをかけた瞬間、ブオ〜ンと爆裂。いきなりドライバーをスッゲー状態にさせてくれる。ハードウェアで新しい内容が盛り込まれたわけではないが、試乗車にはAMGカスタム・オーダー・プランによる個性的な内外装が与えられていて、私はそれをとてもステキだと思ったのでした。ボディはエンジのメタリック、内装はエンジと黒の革内装。それにエンジのウッド! 乗り心地はカタイ。タイヤは前245/40ZR18、後ろ265/35ZR18のコンチスポーツコンタクト2。すぐタイヤが鳴く。荒れた路面ではすぐESPが介入する。ワイルドな魅力。メチャクチャ速い。フロントに8ピストンのキャリパーが採用されたSBC(電子制御ブレーキ)はメチャクチャ強力。名門メルセデスの中型の暴れん坊将軍。恐れ入りました。1323万円。
 AMGは(1)圧倒的なパワー、(2)クールなデザイン、(3)自分だけの希少価値(カスタム・オーダー・プラン)の3つを武器に、今後も積極的なモデル展開(現在16モデル)と魅力的な価格で拡販を狙う。
476ps/6100rpm、71.4kgm/2650-4000rpmという強烈なAMGユニットを積む暴れ馬
476ps/6100rpm、71.4kgm/2650-4000rpmという強烈なAMGユニットを積む暴れ馬。トラコン、ESPがないと、どこへ行っちゃうんでしょう、という感じがステキだ。
 次にヨカッタのがSLK350。新型は04年10月に発売して2カ月で470台を販売、好調な出足を切っている。このマーケットは年間6〜8000台。Z4、SLK、ボクスターが市場を牽引している。で、SLK350だが、楽しい。前225/45、後ろ240/40のともに17インチのコンチスコポン2を履く。乗り心地は硬めではあるが、オープン状態だとまったく気にならない。V6をフロントに搭載するも、回頭性がよくてアンダーステア感が小さい。負荷がかかると、エグゾースト・ノートが俄然大きくなる。パオオオオン! サウンドがイイ。ブレーキもイイ。ギュウウッと絞り込むように減速する。672万円。首筋に温風のエアスカーフは本革シートとのセット・オプションで21万円。


あると話のタネ。

 残りの2台、フォーフォー1.3とS500Lは同点。フォーフォーは三菱コルトをベースにしながらスマートに近いしっかり感を出しているところがエライ。「ガイジンはクルマづくりがうまい」と言ったのは下野康史さん。ホント、下野さんにも感心。184万8000円。
 S500Lはすでに98年デビューのモデル末期ながら、硬派のエグゼクティヴ・サルーンだ、と感心。E55AMGの直後に乗ったからなおさらそう思ったが、革シートはゆったりしているのに、エアマチックDCは硬くすると硬い。7AT、トップで100km/h巡航は1500rpm。粛々と走る。1260万円。
 というわけで、2004年末に乗った4台のメルセデス。95psのフォーフォーからオープンのSLK、476psのAMGにまで、メルセデス・ベンツもバラエティに富んできて、面白いじゃないかぁと思ったのでした。


メルセデス・ベンツE55AMG
左からS500L、SLK350、スマート・フォーフォー1.3。一番右はついに上陸したSLRマクラーレン。日本での価格は5775万円(消費税抜きだと5500万円)。マクラーレンとのコラボレーションで年間500台がつくられる。マイバッハ同様、DCJによる直接販売で、PLM(パーソナル・リエゾン・マネージャー)が商談・契約からアフター・サービスまで行う。3年間走行距離無制限のメルセデス・ケアも適用可。



(2005年3月号掲載)
 
 
最新記事一覧
Driving Lesson
エンジン・ドライビング・レッスン
「エンジン・ドライビング・レッスン2017」の受講生募集を開始します。今年の開催は全3回…
ENGINE ROOM
エンジン・ドライビング…
エンジン・ドライビング・レッスン2019 受講生募集開始!!
ENGINE ROOM
ENGINE 2019年4月号
自動車用品からファッション、時計まで、ENGINE読者必見の新製品、新店舗、イベントなど耳より情報が…
NEWS
PSAのクルマ造りについて…
018年のパリ・モーターショウでドイツ・プレミアム御三家とともに多くのニューモデルを出展し、地元の…
NEWS
2019年から3ブランドで…
2018年のパリ・ショウで多くの電動化モデルを見せてきたPSA。その背景にはどのような問題が隠れている…
NEWS
ENGINE beat Music 2018…
ABBAのカバー・アルバムを発表したシェールと、トランプ政権を批判するアルバム『Walls』(壁)を作っ…
NEWS
ENGINE beat TRAVEL 2019…
10月に京都に開業した『ENSO ANGO』はコンセプトの異なる5つの棟で成り立つホテル。新しい発想で、京…
NEWS
レディー・ガガが映画に…
ポップス界のスーパースター、レディー・ガガが初主演した映画が、全米で大旋風を巻き起こしている。…
ENGINE ROOM
ENGINE 2019年4月号
今年もやりました! エンジン大試乗会!! 最新輸入車39台、ジャーナリスト28人が大集合。



バックナンバーページの定価表記について
「ENGINE 2014年3月号」以前の定価表記は、発売時の定価になっております。
予めご了承くださいますようお願い申しあげます。



▼試乗記 最新5件
 純ガソリンのポールスター、いよいよ最後かも?
 もっとも手頃なボルボに乗る。
 マイナーチェンジしたキャデラック・エスカレードに乗る。
 ミニ一族では初の電化モデル、クロスオーバー・クーパーSEに乗る。
 フェイスリフトを受けて進化した新型ルノー・ルーテシアR.S.に箱根で試乗。